グリレK型     Grille  Ausf.K

■ 15cm重歩兵砲33型の製作 15cm sIG.33/2
 キットのパーツを基に製作することにし、15cm重歩兵砲はグリレH型では初期型という設定で製作しましたが、K型では後期型の設定で製作しました。
▼砲の仰角を上げる補助の役目と射撃時における砲安定のための装置である平衡機(へいこうき)は砲の上下動(俯仰)に連動しますが、キットのパーツ(C18,19)では固定されたままで再現されているので、可動させることにしました。

▲ロッド部分は強度を考慮して金属線とし、前回製作したグリレH型では真鍮線でしたが、今回はさかつうの洋白丸線で再現し、プラパーツに孔を開けて0.3ミリ径の真鍮線でつなげ、可動できるようにしました。
▼揺架前部(左側)はグリフォンのエッチングでディテールアップし、砲耳軸は強度とスムースな可動を考慮して真鍮線に換えました。

▼砲を車体に固定する砲架は完成後に取り外しできるように真鍮線を通したハイキューパーツのネオジウム磁石(丸型軸穴付、軸穴1.2ミリ)を内蔵させ、完成後はほとんど見えませんが、砲の上下動用歯車を他キットの不用パーツから流用し、可動させることにしました。

▼こちらは車体側の砲旋回軸受け(Q6)で、ここにも穴が開いているネオジウム磁石を埋め込み、砲を固定・旋回できるようにしました。

▼砲架と揺架を組み立てたところで、歯車が噛み合っていることが確認できます。

▼34式照準器の2枚の俯仰角指針はキットのパーツ(B15)では一体成形されていますが、砲の砲の上下動(俯仰)に連動するため、エッチングパーツに換え、平衡機と照準器受(B15)にそれぞれ接着します。

▲なお、照準器受けの下部の左右傾斜調整ノブが簡略化されて貧弱だったので、プラパーツ等で再現しました。
▼俯仰ハンドルの柄はAFVCLUBのパーツを参考に長さを約1ミリ延長し、エバーグリーンの0.64ミリ径のプラ製ロッドに0.3ミリ径の真鍮線を通して芯にしてリューターに噛ませてヤスリで整形しました。

▼完成した砲を車体に取り付けて砲トラベルロックとの位置確認を確認しました。

▼砲の仰角を上げたところで、砲トラベルロックは外れ、34式照準器の2枚の俯仰角指針 のうち、平衡機に固定した指針(A)が砲に連動して傾いていることが確認できます。

▲また、平衡機のロッド(B)も砲との連動により延びているのも見られます。
▼砲の下部防盾パーツ(Q10)は小さく分厚く感じたので、エッチングパーツに換え、砲と連動させることを試みました。

▲実車ではスプリングにより閉じる構造ですが、作例では先端のローラー部分の内側にネオジウム磁石を埋め込み砲と連動させることにしました。(説明を省略していますが、揺架側にも磁石を取り付けています。)
▼前部装甲板に下部防盾パーツをアドラーズネストの六角ボルトヘットにより取り付けて可動可能としました。

▲前部装甲板のパーツは薄く削っているので、透けていることが確認できます。
▼下部防盾を閉じたところです。

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