自走榴弾砲 ヴェスペ 
"Wespe" GeschuetzwagenⅡ
fuer 10.5cm le.F.H.18/2(Sf.)
製作(6)  Model making(6)
■戦闘室の製作(1) Fighting compartment
●機関室隔壁 Engine bulkhead
 戦闘室前部の隔壁は、ドイツとロシアに現存する車両に見られる初期タイプとベーカーコレクションとフランスの車両に見られる後期タイプが確認できます。
▼キットのパーツ(D31)は初期タイプのようです。

 製作している初期型と後期型の差別化を図るため、この2種類の隔壁を再現することにしました。
▼初期型はキットのパーツをそのまま用いましたが、右側の開口部はプラ板で塞ぎました。

▼後期型はエンジンから発生する暖気の排出カバー(戦闘室の暖房用)がスライド式に変更されているので、プラ板で自作しました。

▲また、中央のエンジン始動用クランク差込口の形状も変更されているので改造し、写真では写っていませんが、慣性始動装置の回転をエンジンに接続するレバーも真鍮線で再現しました。
●戦闘室床板 Floor
▼キットのパーツ(D30)は砲弾ケースと一体成形されていますが、前部左側の砲弾ケースが省略されています。

▼砲弾ケースを切り離して床面だけ残し、ボイジャーモデルのエッチングパーツを取り付けました。

▲床下には200リットルの燃料タンクが収納され、前部に2つの燃料注入口が設けられていました。
なお、床下に燃料タンクが配置されているのはフンメルやナースホルンと同じです。
作例では注入口にヒンジとフタの留め具を取り付けてデイテールアップしました。
●砲弾ケース Ammunition box
 砲弾ケースはボイジャーモデルのエッチングパーツで再現し、初期型車両ではフタを開けた状態に、後期型車両ではフタを閉じた状態にしました。
▼前部砲弾ケースは砲弾6本が収納できます。

▲フタを固定する蝶ネジはパッションモデルの3Dプリンター製品である「蝶ネジセットB」(P35T-002)を取り付けています。
▼後部砲弾ケースは砲弾7本が収納できます。

▲開けたフタは破損防止のため、この時点では取り付けいません。
●トラベルロック Travelling lock
 行軍の振動から砲の制御装置を保護するため車体に固定するもので、車体前部と後部の2箇所に配置されています。
▼キットの後部トラベルロックは2つのパーツ(A22,D32)で構成されています。

▼作例ではシャープなボイジャーモデルのエッチングパーツを用いました。


【戦闘室の組み立て】
 車台(シャーシー)後部に各パーツを取り付けました。
▼初期型は全ての砲弾ケースのフタを開けた状態にしました。(フタはまだ取り付けていません。)



▼後期型は全ての砲弾ケースのフタを閉じた状態にしました。 (続く)




 
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