タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた(その2)

38(t)戦車F型 
Pz.Kpfw. 38(t) Ausf.F

製作(2)  Model making(2) 

■足まわり Running gear

●履 帯 Track
 キットの履帯はタミヤのマーダーⅢ(35248)では軟質樹脂製のベルト式だったものが、一部連結式に改められて自然なたるみが誰でも表現できるようになりました。さらにガイドホーンの軽量化のための凹みも再現されています。
▼新旧比較(旧A18, 新J3)

  作例ではキットの履帯を使用することにしました。

 しかし、転輪と履帯を接着すると塗装時に転輪のゴムタイヤの塗り分けが面倒になると考え、履帯は起動輪と誘導輪のみ接着することにしました。 (あまりお薦めできる方法ではありませんが)
●起動輪 Drive sprocket
●誘導輪 Idler Wheel
●転輪 Road Wheel
 各社のパーツ比較はグリレH型の製作時に検討していました。
 完璧を求めるのであれば、他社のパーツを流用する方法もありますが、今回はキットのパーツのまま使用することにしました。
 なお、気になる方はグリレH型の製作記事を参考にしてください。
●上部転輪  Support Wheel
 上部転輪も当初はキットのパーツ(2001年製)を使用するつもりでしたが、他のパーツと比較してあまりにもデイテールが乏しいと感じていました。

  M型車台(シャーシ)の上部転輪は片側1個で、サイバーホビーのグリレM型(6429)を母体にグリレK型を過去に作っていた時に一組のパーツが余っていた事を思い出し、また製作予定のマーダーⅢM型でも余ることが予想され、今後のキットの製作に影響が出ないことから流用することにしました。
●懸架装置 Suspension
 実車では、リーフスプリング(板バネ)を中央で束ねる保持具には縦にスリットがある初期型とスリットが無い後期型があり、キットのパーツ(A3)にはスリットがありません。

  このパーツはタミヤのマーダーⅢ(35248)と同じパーツですが、考証的にはF型ではスリットがあるものと無いものが混在していたので、決して誤りではありません。スリットが廃止されたのはスリットに泥や雪が詰まりやすくて走行に支障が生じるからであり、前戦では鉄板で塞いで応急措置をしていたようです。
▼次にクビンカの車両(F型)を確認してみました。

 車体右側の第1転輪と第2転輪用の懸架装置はスリット無し
      第3転輪と第4転輪用の懸架装置はスリット有り
 車体左側の第1転輪と第2転輪用の懸架装置はスリット有り
      第3転輪と第4転輪用の懸架装置はスリット無し  というように混在していました。
▼では、製作するタミヤの箱絵のモデルとなった522号車はどうでしょうか?

▼赤丸部分を拡大してみました。

  車体右側の第1転輪と第2転輪の懸架装置はスリット有りであることが確認できます。
 他は確認できないですが、作例ではすべてスリット有りで作ることにしました。
 ドラゴン(サイバーホビー)の38(t)戦車系列ではスリット有りと無しの2種類の懸架装置パーツが用意され、いずれかを選択できるので、このパーツを流用すれば、簡単にできます。
▼ドラゴンの懸架装置パーツ(A23)

  私の場合、既にB型からE型までの作品にこのパーツを流用していて在庫が無いので、自作することにしました。
 スリットパーツはエバーグリーンのプラ材を使用しました。

 ①厚さ0.5ミリ、幅0.75ミリ(両側は幅1.0ミリ)のプラ板を写真のように切ります。
 ②接着して乾いたら、表面を削って段差がでないようにヤスリがけをします。
 ③タミヤのパーツに合わせて形をカットして完成です。
▼タミヤの懸架装置パーツ(A3)にスリットパーツを貼り付けるため、その部分を削ります。

▲なお、削る際に両側のリーフスプリングのモールドを傷つけないように養生テープで保護しました。
 養生テーブはマスキングテープより丈夫で、百均ショップで購入できます。
▼スリットからリーフスプリングの断面が見えるため、適当なパーツを流用して埋め込みます。

▼スリットパーツを貼り付け、元パーツに馴染ませるため、余分な部分を削りながら整えて完成です。

 車体に取り付けてみました。(続く)

 
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