タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた(その5)

38(t)戦車F型 
Pz.Kpfw. 38(t) Ausf.F

製作(5)  Model making(5) 
●警笛 Horn
 キットでは警笛パーツが左フェンダー支持架と一体成形されています。

 各社の警笛パーツを比較してみました。
▼各社の警笛パーツ比較(前部)

▼各社の警笛パーツ比較(後部)

▼クビンカの車両で確認してみましたが、部品が欠損又はオリジナルと異なるものが付けられているようです。

▼記録写真でディテールを確認します。



▼作例ではサイバーホビー(ドラゴン)のグリレK型(6429)の工作時に警笛パーツ(K17)が余っていたので、これにアベールのエッチングパーツを加えてみました。

▼警笛後部は各社のパーツは凹状にモールドされていますが、写真では凸状なので作り変え、電気コードを0.25ミリ径銅線で再現し、操縦手用バイザー下まで配線してみました。


●アンテナ基部  Antenna base
▼各社のアンテナ基部のパーツを比較してみました。

▲タミヤのパーツは他の2社と比較して、かなりあっさりとしています。
これは取材対象のクビンカの車両にそのパーツが欠損していた事と、同社が先に発売したマーダーⅢ(35248)の取材対象車両とされる車両のアンテナ基部を参考にしたからだと推測されます。(38(t)戦車とマーダーⅢ(r)ではアンテナ基部の形状が違います。)
▼記録写真でディテールを確認します。



 

▼こちらはVadim Zadorozhny博物館(モスクワ)のE/F型のもので、アンテナ基部1型(Antenenfuß 1)のディテールが把握できます。

▲残念ながら取付位置が誤っており、本来はもう少し下の位置に取り付けるべきなので、取付位置は参考にしないでください。
▼個人的にはトライスターのパーツを使いたかったのですが、予備パーツが無かったので、サイバーホビー(ドラゴン)のグリレK型(6429)を製作した時に使わなかったパーツ(B36,B71)を流用し、取付ボルトなどを加えてディテールアップし、アンテナ基部のみはタミヤのパーツを使用しました。(以下「修正パーツ」)



▼タミヤの戦闘室前部の装甲板パーツ(B10)は自社のアンテナ基部パーツ(C25)を取り付けるために欠けており、このままでは修正パーツが取り付けられないので、プラ板で塞ぎました。

 ▼修正パーツを取り付けたことで、密度が増しました。

 
●無線手用ハッチ hatch for radio operator
▼ハッチにはむやみに開かないように南京錠を取り付ける金具がネジ留めされていましたが、タミヤのキットでは省略されています。

▼エッチングパーツが各社から発売されているので、比較しました。

▲形状が微妙に違っていることがわかると思います。
この金具は鹵獲(ろかく)時に無理矢理ハッチを開けて破損させている事例が多く、現存車両でその金具が完全な形でに残っている車両が少ないので、各模型メーカーでは正確な形状把握ができなかったからでしょう。(クビンカの車両も一部欠損)
▼当時の金具が残されているVadim Zadorozhny博物館(モスクワ)のE/F型で確認してみました。

  個人的にはドラゴンのパーツが良かったのですが、作例ではパツションモデルズの「38(t)E/F型エッチングセット(P35-152)のパーツ(33)に手を加えて取り付けました。(続く)


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