今年のモデラーズクラブ合同作品展に向けて製作した最後の作品は38(t)戦車A型です。
ポーランド戦で活躍した戦車をこれまでも何台か作ってきましたが、やはり38(t)戦車は欠かすことができないですよね。
本来、チェコスロヴァキア陸軍(以下「チェコ」)に納品予定だったLTvz.38(38式軽戦車)がチェコのドイツ併合に伴い、ドイツ軍にそのまま接収されたもので、操縦席が右側に位置するなどドイツ戦車とはひと味違う魅力があります。
トライスター(現ホビーボス)のB型キットを基にB型での修正点に加え、A型にするため次の点を改造しました。
・左側面にチェコ独自の戦闘用アンテナを追加
・車載機関銃を消炎器未装着に修正
・砲塔のペリスコープを防弾カバー未装着に修正
・転輪のゴムタイヤをA型独自の形状に修正
・車外装備品の位置変更 など
また、「個人的お遊び」として前照灯と車幅灯を装着させ、バックミラーのカバーを開けた状態にしてみました。
チェコの戦車は普段、ライト類が戦闘による破損防止のため車内に収納され、必要時に装着するスタイルだったようです。35(t)戦車を作られたモデラーはご存知だと思いますが、一般的にモデラーにはあまり知られていないようなので、模型で再現してみた次第です。大きな前照灯と小さな車幅灯、車内に引き込まれる電気コードなどに注目してください。
また、左フェンダー前部に装着される見慣れないパーツがバックミラーのカバーであることも知られていないようなので、カバーを開けてミラーが見える状態としてみました。
この作品で38(t)戦車の魅力を感じてもらえればと思っています。
塗装は2色迷彩とし、1939年のポーランド戦を想定し、B型同様にドンケルグラウ(ジャーマングレー)はクレオスの大洗グレーで、ドンケルブラウンはリアルカラーのRC56としてみました。
マーキングはキット付属や他キットのデカールは利用できるものがなかったので、マスキングテープを利用した塗装仕上とし、第3軽師団第67戦車連隊の所属車両としてみました。
作品に関して感想などがありましたら、掲示板にて掲示板にてコメントしていただければ幸いです。