Ⅰ号戦車B型
Pz.Kpfw.I  Ausf.B

砲  塔  Turret
○砲塔の比較
 ドラゴンの砲塔パーツが小さいのでないかとキットの発売当時からネット上で言われてきましたので、実際にイタレリ、ドラゴン、トライスターのパーツを比較してみました(写真25)。
砲塔比較
 ドラゴンのキットはA型(商品番号6289)とB型(6186、6207)、トライスターのキットはA型(35028)で、実車での砲塔の基本寸法はA型とB型では同じはずです。比較した4個のパーツは幅や高さはほぼ同寸法でしたが、前後長はバラバラの結果が出ました。この中で一番小さなドラゴンB型と一番大きなトライスターA型では約2mm弱もの差がありました(写真26、27)。
砲塔
砲塔
イタレリとトライスターとの比較では約0.5mmの差が確認でき(写真28)、
砲塔
PANZER TRACTS №1-1との図面比較では何とイタレリがほぼピッタリ。ドラゴンとトライスターの砲塔比較では写真29のとおりの結果となりました。
砲塔
 なお、ドラゴンはB型の発売から2年後の2006年に発売したA型(6289)ではB型(6186、6207)より砲塔の前後長を約1mm大きくしていることが分かりました。これは、B型に対する批評対応と思われ、砲塔が小さいのは恐らく車体寸法の誤りからの影響ではないかと推測されます。
○砲塔の製作
 私はこのパーツ比較の結果から、ドラゴンの砲塔を修正するのではなく、トライスターのパーツを流用することにしました。これは製作済みのA型シリーズの作品が全てトラスターを使用していたことも大きな要因の一つになっています(写真30)。
砲塔製作
さて、A型とB型の外見上の違いの一つにクラッペ及びその周囲のボルトの違いが挙げられます。そこで、B型の尖頭ボルトを表現するため、マスタークラブのレジンパーツ(MC435091)を利用し、ピンバイスで孔を開けてこのパーツを埋め込み、内側から瞬間接着剤により固定しました。
尖頭ボルト
皿ネジはパッションモデルズの真鍮製0.6mmネジ(P35-001)を孔を開けて埋め込み、
皿ネジ
吊上用フックはアベール(35063)のエッチングパーツの63aと63bをハンダ接合して金属用接着剤で砲塔上部に固定し、
銃身はアドラーズネストのMG13機関銃銃身(ANM35021)に代えました。
 なお、真鍮パーツが黒いのは全て黒染めしているからです。

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