Ⅱ号戦車a/2型
Pz.Kpfw.Ⅱ Ausf.a/2
Top
01Reference
02Kit
03Modeling
04Gallery
■
足まわり Running gear
○履 帯
a型の履帯の型式番号は
①
Kgs.67 280/90であることからⅠ号戦車A型及びB型の履帯であることが判断できました。
ちなみにb型の履帯の型式番号は
②
Kgs.67 300/90で、
①
と
②
の違いは履帯幅の違いで、実物では約20ミリの差があります。
なお、記録写真からa型でも②の履帯を履いている車両が確認できました。
余談ですが、
①
と
②
は実物ではピッチが共に90ミリで同じはずですが・・・。
さて、Kgs.67 280/90は少なくとも2種類存在し、
③
はⅠ号戦車A型に見られ、
④
はB型で確認できます。
そのため、モデルカステンでは
③
はSK-70、
④
にはSK-32の製品が発売され、作例では記録写真から判断してセンターガイドの先端が尖っている
③
を使用しました。
○起動輪
a型の起動輪は独自形状であるため、自作することにしました。
ドラゴンのⅡ号戦車のキットには起動輪パーツが2種類用意され、いずれかを選択するできますが、そのうちE3パーツは歯を固定する部分がa型の起動輪と似ていることから流用しました。
ちなみに写真のパーツは起動輪の歯を25枚から26枚に改修されたもので、タミヤの起動輪と同じ大きさでピッチも同じでした。
参考までにクロムウェルのレジンパーツと比較してみました。
クロムウェルのキットが発売されていた頃はa型の資料はあまり無く、ディテールもこれが限界だったのです。
なお、自作した起動輪の白い部分)はドリルレースにより曲面となるようにプラ板を加工して仕上げました。
参考までに作例で使用した起動輪3種類を並べて見ました。
増加試作型における試行錯誤の様子がこの起動輪だけでもご理解できると思います。
○転 輪
転輪は大きさが似通ったタミヤの1/48のⅢ号戦車の転輪を芯にして自作しました。
a型とb型の転輪の違いはゴムタイヤの厚みの違いです。
○懸架装置
①
のボギーはプラ材から自作し、リーフスプリングはクロムウェルのキットから流用しました。
なお、a/3型からボギー及びリーフスプリングは
②
に変化し、b型に引き継がれました。
a/2型の転輪及び懸架装置です。
○上部転輪
b型以降のものとは異なり、クロムウェルのパーツより僅かに大きく、形状違うため、プラ材で自作しました。
○足まわり完成
それぞれのパーツを取り付けて足まわりの完成です。連結ビームはKSモデルの真鍮製チャンネル材(1.0×3.0×1.0)を利用して再現しています。
モデルカステン製のⅠ号戦車A型用履帯(SK-70)を履かせたら、それらしく見えるようになりました。
< Next
back >