Ⅲ号戦車E/F型
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 Ⅲ号戦車E/F型の製作(1)
 ドラゴンのE型キット(6631)を用いて製作しましたので、ご紹介します。
 キット自体は大変出来が良いものなので、実車解説を交え、気になった部分を説明しました。少しでも模型製作の参考になれば、幸いです。(2018年~2019年製作)

■足まわり
●履 帯
 履帯は38cm幅のKgs.6111/380/120が用いられ、E型からG型まで採用されています。
 キットのものでもよいですが、以前購入していたモデルカステンのキット(SK-26Ⅲ)を使用し、右側93枚、左側92枚を連結しました。
 なお、履帯の詳細については考察雑記帳の「Ⅲ/Ⅳ号戦車の38cm幅履帯」を参考にしてください。
●転 輪
 E/F型では75mm厚のゴムタイヤの転輪を採用していますが、1940年5月からゴムタイヤが95mm厚の転輪に変更されています。E型は1939年12月で生産を終了しているので、基本的に75mm厚のゴムタイヤの転輪であり、F型は途中から95mm厚の転輪なので、混用も確認できます。
▼実車転輪の比較

  キットは2種類の転輪(Y8+Y9,A8+A13)が付属していますが、75mm厚ゴムタイヤの転輪のリムフランジの形状が95mm厚のものと同じで、その差異が表現されていません。
 そこでパーツ(Y8)のリムフランジ部分を削って実車のイメージに近づけてみました。
▼パーツの比較

▲写真のY8は修正後のものです。

■車体前部
①フェンダー
 キットのフェンダー幅が広いのではないかとネットで指摘されていますので、検証してみました。
▼実車(F型)のフェンダー前部

▼図面におけるフェンダー比較

  図面ではH型以降からフェンダー幅がわずかに広くなっていることが確認できます。
 次にカタログデータで車体全幅を比較するとE~G型は2,910mm、H型~N型は2,950mm(シュルツェン除く)となり、その差は40mm、左右20mm増えていることが分かります。
 これは履帯がH型より380mm幅から400mm幅に変更した事によることが原因ですが、実車の20mmは35分の1の模型では0.57mmとなります。模型メーカーとしてはフェンダーパーツの共用化を優先したため、広くなっているわけで、モデラーとしては修正すべきかどうか悩ましいところです。
▼作例ではフェンダーパーツ(B14,B15)の外側を削りましたが、ほとんど分からないと思います。

②マッドフラップ内側
 キットにはエッチングパーツ(MA5,MA6)が用意されていますが、うまくフィットしないので、うすいプラ板で代用しました。
 
③前照灯
 説明書ではスリット付きのライトカバーパーツ(V51)の取り付けが指示されていますが、このカバーが正規に取り付けられるようになったのは1940年1月からなので、作例ではカバー無しにすることにしました。

 まず、ライト内側をリューターで削った後、タミヤセメントを塗って表面をツルツルにし、タミヤペイントマーカーのクロームシルバー(X-11)を塗ってライトのリフレクター(反射板)を再現しました。
 また、ライトレンズはキット付属で不用パーツとされている透明のレンズバーツ(M1)を薄く削ってレンズ状にしてから取り付けました。
④車幅灯
 キットのパーツ(V65,V66)を利用し、取付金具は少し厚いので、薄く削りました。

 ライトに実感を持たせるため、前照灯と同様にライト内側をリューターで削った後、タミヤセメントを塗ってから、タミヤペイントマーカーのクロームシルバー(X-11)を塗ってリフレクターを再現しました。ライトレンズはキット付属で不用パーツとされている透明のレンズバーツ(P2)を薄く削り、取り付けました。
 なお、従来はライトレンズ部分をマスキングしないで車体色で塗装し、乾燥後にレンズ部分をシンナーで拭き取っていましたが、きれいな車両を製作するクラブの師匠を見習ってマスキングすることにしました。師匠からは革工芸で使用するポンチでマスキングテープを丸く切り取ると教えられましたが、うまく切り取れず、またレンズにピッタリのポンチがないので代用品を探すことにしました。
▼見つけたのはハイキューパーツの「円形マスキングシール」で、Sサイズは直径1.0mmから2.8mmまで、Mサイズは直径3.0mmから4.6mmまであります。 (ともに税別200円)

▼いずれも0.2mm刻みで十分すぎる枚数です。

▼前照灯は3.6mm径

▼車幅灯は2.2mm径を使用しました。

▼きれいにカットされているので、簡単にレンズパーツに貼り付けることができました。

⑤電気コード
 ライトや警笛に電気を供給する電気コードはキットでは折り曲げ加工済みの金属線を使用しますが、実車では電気コードを金属パイプで保護しているので再現したいところです。今回はアドラーズネストの0.4ミリ径の「超極細リード線(黒)」(ANE-0190)を試してみましたが、いかがでしょうか。
⑥警 笛
 キットのパーツ(V52)は写真や図面と比較して小さく感じたので、タミヤの「ドイツⅣ号戦車車外装備品セット(35185)」のパーツに取り替えました。
▼パーツ比較

⑦車体機関銃架
 実車ではE型から装甲厚30mm用の機関銃架が採用されていますが、尊敬するクニさんは作り直しているので、私も挑戦することにしました。
▼キットのパーツ(V44)

▼実車

  キットのパーツでは開口部(上下)が広すぎるようなので、尖頭ボルトを切り取り、開口部にプラ板を入れて狭め、全体をパテで整形し、ボルト台座をプラ棒で作ってから尖頭ボルトを取り付けました。

わずかな工作ですが、少し満足しています。(続く)

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