Ⅲ号戦車F型
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Ⅲ号戦車F型の完成  Finish of paint

 1940年5月のフランス戦における車両を再現することにしました。
▼塗装設定はドゥンケルグラウとドゥンケルブラウンの2色迷彩としましたが、F型では明るいクレオスの大洗グレーに変更し、ドンケルブラウンはE型と同じくリアルカラーのRC56としてみました。

▼2020年5月の作品完成時、マーキングはダイムラーベンツの工場で撮影された所属不明の砲塔番号333号車としていました。

▼しかし、所属不明が気になったので、第1装甲師団所属車に変更することにしてデカールを貼り直しました。

▲砲塔番号(トゥルムヌマー)の選定にあたっては同師団の所属車両で見られる勝利を象徴する「柏葉」(アイヒェンブラット)をつけたかったので、F型のキット(6632)のデカールにある300号車(第1戦車連隊第1大隊第3中隊長車)について調べてみました。
 この300号車は記録写真から砲塔にダミーのペリスコープを有し、またゴムタイヤが75mm厚と95mm厚の転輪が混在していることからフランス戦後(キットの説明書では1941年ロシアと記載)と判断できるので、対象外としました。
 それで、同師団について調べてみるとJentz氏のPanzer Truppenでは1940年5月時点におけるⅢ号戦車の配備数が第1戦車連隊が30両、第2戦車連隊が28両で、第10装甲師団までの全師団のうち、最も多いことが分かりました。
 同師団の戦車連隊の編成については、北村裕司氏による「パンツァーブラット第3回」(アーマーモデリング1997年6月号)が参考になります。
 それによると第1戦車連隊には第1大隊と第2大隊があり、第1大隊に配備されているⅢ号戦車は大隊本部、第2中隊と第3中隊に、第2大隊に配備されているⅢ号戦車は大隊本部、第5中隊と第7中隊にあることが分かりました。(第2大隊所属車両の砲塔番号には通常は識別用に下線が付きます。)
 また、第2戦車連隊についても第1大隊と第2大隊があり、第1大隊に配備されているⅢ号戦車は大隊本部、第1中隊と第2中隊に、第2大隊に配備されているⅢ号戦車は大隊本部、第5中隊と第6中隊とのことです。(同戦車連隊の車両の砲塔番号には通常は識別用に番号の後ろに丸点1個が付きます)
 そこで、前述の300号車と同じ第1戦車連隊第1大隊第3中隊所属車(6又は7両のⅢ号戦車が配備)にするため、手持ちのデカールを切り貼りして321号車としました。(321号車は存在すると思いますが、所有する資料では確認できなかったため、F型かどうかや砲塔番号の位置などは不明)
▼転輪は95mm厚のゴムタイヤが採用されたのが1940年5月からなので、E型の作品と同様に75mm厚のゴムタイヤとしました。

▼F型の作品との差別化を図るため、1940年生産車両の特徴であるブレーキ通気口カバーと砲塔前の跳弾板、無線手用クラッペを取り付け、砲塔のダミーのペリスコープカバーは廃止後としました。

▲1940年3月からノテックライト及び車間表示灯が追加装備されますが、フランス戦時には未装備車両が確認できるので、取り付けませんでした。
▼同様に差別化を図るため、1939年中に採用された発煙筒ラックを取り付けました。

▼発煙筒ラックはキットのパーツに手を加え、チェーンはエッチングパーツとし、点火用のワイヤーを付け加えました。
 尾灯はガイアノーツのUVジェルクリアで厚盛りしてガラス部分を表現し、クリアレッドとクリアオレンジで着色しましたが、かなり明るくなってしまいました。(反省)




▼この時期の第1装甲師団は全師団中、最強の師団であり、F型はやっぱりにフランス戦に似合う車体なので製作して良かったと思います。

(2020年5月完成、同年10月デカール修正) 

  
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