自走榴弾砲 ヴェスペ 
"Wespe" GeschuetzwagenⅡ
fuer 10.5cm le.F.H.18/2(Sf.)
製作(3)  Model making(3)
■車台の製作 Chassis
○バンプストップ Bump stops
 実車では母体となったⅡ号戦車より車体重量が増加したことから、1943年5・6月生産分から第1・2転輪用のバンプストップ(ゴムダンパー)をコイル式スプリングに変更し、さらに1943年11月生産分からは第5転輪用のバンブストップ(ゴムダンパー)も変更してサスペンションを強化しています。
▼キットでは、第1・2・5転輪用のダンパーがコイル式スプリングの仕様になっています。

▼製作する初期型ではパンプストップの仕様にしたいので、コイル式スプリングの取付部分を削り取ります。

▼以前製作したタミヤのⅡ号戦車A~C型(35292)で不要になっていた車体下部のパーツからパンプストップをそぎ落として取り付けました。

▼初期型と後期型との比較


○最終減速機カバー  Armor guard for the final drive
 古いキットではモーターライズ用設計の影響があるようで、その形状が実車とは異なり、細部もかなり省略されています。
▼キットの状態

 カバー形状は起動輪に隠れてほとんど見えないので、正確な全体形状を再現するのではなく、正面から見える形状を重視することにしました。
▼そこで、作例ではタミヤのⅡ号戦車A~C型(35292)から最終減速機カバーのパーツ(E9,E10)を流用して取り付け、3個の尖頭ボルトはモデルカステンの「BOLT & NUT SET」(A-1)を利用しました。

▼最終減速機カバーを取り付ける車台側板の前部形状に手を加え、ボルトが省略されているので取り付けました。


○リーフスプリング Leaf spring
▼板バネを束ねる部分に少し手を加え、スイングアームはヴェスペでは厚みがあるタイプが一般的だと思われるので、プラ棒を加えてみました。


○履帯連結ピン戻し板 Track pin return plate
 実車では1944年春頃生産分から新設されたもので、座金を車台側面板に溶接留めし、プレートを座金にボルト留めしているようです。
 キットではこのプレートが取り付ける前の車体を想定しているため、このパーツは付属していません。
▼作例の後期型に取り付けたかったので、アベールのエッチングパーツを参考にしてプラ板で作り、取り付けました。

▼車台に各パーツを取り付けてみました。

▼転輪や履帯を車台に仮留めしてみましたが、予想どおり最終減速機カバーやスイングアームは隠れて見えなくなりました。(続く)

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