自走榴弾砲 ヴェスペ 
"Wespe" GeschuetzwagenⅡ
fuer 10.5cm le.F.H.18/2(Sf.)
製作(5)  Model making(5)
■操縦室の製作 Driver's compartment
 製作している初期生産車両と後期生産車両の差別化を図るため、初期型ではハッチカバーを開放した状態で作ることにしました。
 そこで、仮組みをしてみると操縦手用ハッチから操縦席が見えるため、操縦室を再現することにしました。
▼操縦室を再現するキットは3社から発売されていますが、既に絶版で入手困難であり、入手できたとしても高価であることから、自作することにしました。

▲参考にしたのはドイツの現存車両で、変速機やエアーフィルターなどのパーツはドラゴンのパーツを、椅子はトライスターのⅠ号戦車A型のキットから流用、機関室との隔壁はプラ板から自作しました。
(撮影用にガスマスクケースを両面テープで仮留めしていましたが、写真では外れかけています。)
 本当はもっと配線などがごちゃごちゃしているのですが、操縦手用ハッチからはほとんど見えないので省略しています。
▼製作した車台に操縦室パーツを仮留めして各部がぴったりフイットするように調整しました。

▼操縦席側壁の備品類も他キットから流用しました。



▼調整後、各部を塗装しました。
 変速機はグラウ(RAL7003)を、床はヘルグラウ(RAL7009)を想定してクレオスのRLM02グレー(60)を元にしています。

▼機関室隔壁などはエルフェンバイン・アイボリー(RAL1001)を想定してガイアノーツのインテリアカラー(223)で塗装しました。

▼側面前部の壁はヘルグラウ(RAL7009)を想定してクレオスのRLM02グレー(60)を、側面後部の壁はエルフェンバイン・アイボリー(RAL1001)を想定してガイアノーツのインテリアカラー(223)で塗装して、側壁はⅡ号戦車の現存車両を参考にしてツートンカラーにしています。

▼各部を塗装後、油彩のローアンバーでウェザリングして仕上げました。


●操縦手側面覘視孔用防弾ガラス Driver's visor
 操縦手用ハッチから防弾ガラスが見えるので、他キットからパーツを流用するなどして自作しました。


●計器パネル Instrument panel
 これもハッチから見えるので付け加えることにしましたが、Ⅱ号戦車とは形状が異なり、ドラゴンのパーツが使用できないので、他キットからメーター部分を流用して自作しました。

▼各部を塗装して車体内部上面に取り付けました。


●操縦手用前部ハッチ Driver's front flap
▼初期型と後期型ではヒンジ形状と雨樋の形状が異なるので、それぞれ再現してみました。

▼作例の初期型ではハッチを開けた状態にするため、ハッチ内側をドイツの現存車両を参考に手を加えました。

▲なお、ドイツの現存車両のハッチ内側は欠損パーツがあるようですが、作例ではそのまま作ったので少し後悔しています。

●操縦手用上面ハッチ Driver's hatch
▼パーツを薄く削り、キットではハッチ上面のカギ穴カバーが省略されているので、エッチングパーツで再現しました。

▼作例の初期型ではハッチを開けた状態にするため、ハッチ内側を再現しました。

▲ドイツの現存車両のハッチはロックレバーの位置・形状が標準型とは異なるので、作例では標準型として再現しています。(続く)


 
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