考察雑記帳  Study

復元されたティーガー戦車   Tiger I tank

 ドイツのムンスター戦車博物館の「ティーガーⅠ型戦車」の写真で、ドイツ人のチンゲル君(Jöm-Jens Dzingel)から送られてきたクリスマスカードに添えられてきたものです。
ティーガー
 「これってフランスのソミュールから借りてきた車両でしょ。」と思われる人も多いと思います。確かに以前、フランスから期間限定で里帰りした時はアーマーモデリング誌2003年5月号(第43号)にて私がお伝えさせていただきましたので、覚えておられる人もいるでしょう。
 しかし、今回紹介する車両は世界に現存する7台目の最も新しい「ティーガーⅠ型戦車」なのです。以前からいろいろと噂があった車両で、2013年3月下旬に同博物館に搬入され、同年4月から一般公開されています。
ティーガー
 個人所有の車両で、各地に残されていた部品を寄せ集めて再現されており、自走はできませんが、そのオリジナルパーツの割合はなんと90%との事。履帯は実物から型を取った複製品ですが、ジャッキや対空機関銃架なども装備され、なかなかの再現度です。砲塔番号231は考証的な意味はなく、ソミュールの車両が221、ボービントンの車両が131であることから、それらを考慮したものかもしれません。
 同博物館はガルパン黒森峰女学園の聖地の1つとして訪れているファンもいるようで、2013年4月以降のウェブ上の訪問記には同戦車の写真が事情を知らないまま掲載されていたりしています。

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