ドイツ車両の装備品を考察してみました
短機関銃MP-38又はMP-40のマガジン(弾倉)は1本で最大32発の9ミリ弾を装填できるもので、そのマガジンを収納するのがパウチで、ここで紹介するのは車載用のパウチです。
▼まずはMP-40のマニュアルに掲載されている写真です。
パウチにはマガジン3本を収納するタイプ2種類と6本収納タイプがあることが分かります。
▼6本収納タイプは降下猟兵用のものと紹介されている資料がありましたが、特定な目的に作られたものではないことが最近分かってきました。
もちろん、軍用車両の車載用としての用途があったのは記録写真で知られており、この写真はSd.Kfz.250/5内部の装備品を示したものです。 ▼この写真はマーダーⅢM型の戦闘室内に付けられているパウチ用フックですが、他の車両でも同様なフックが確認できます。
▼写真のパウチの生地はコットン・キャンバス製で、色はグレー、革ベルトは茶色ですが、生地や色、革ベルトはメーカーや生産時期によりいろいなバリエーションが確認できますが、特にこの6本収納タイプは4つのタイプが存在するようです。
▼こちらのパウチの革ベルトは黒色です。
▼こちらはその裏側で、携行する場合は2個のD型リングにスリングを掛けますが、車載の場合は車体の2個のフックに引っ掛けて取り付けます。
▼マガジン3本を収納するパウチではマガジンを横に収納するようになっています。※撮影協力/シカゴレジメンタルス
▼しかし、マガジン6本を収納するパウチではマガジンを縦に収納するようになっています。
▼パウチの底を見れば分かかると思いますが、マガジンを縦に並べることでコンパクトに収納できます。
【参考ホームページ】 Die Maschinenpistole 40