考察雑記帳  Study

 ドイツ軍の突撃砲などの照準器を考察してみました

32型パノラマ式照準眼鏡 Rbl.F.32の考察

  ご紹介するのは「32型パノラマ式照準眼鏡」で、シカゴレジメンタルス(東京上野本店)にて展示販売されている商品を同社のご厚意により取材させていただきました。
 32型パノラマ式照準眼鏡(Rundblickfernrohr 32)は砲の方位角を設定するための光学式間接照準器で、対象火砲及び装備車両は7.5cm Stuk37(L/24)を備えたⅢ号突撃砲A型~E型、Sd.Kfz.233、Sd.Kfz.251/9(初期型)、そして8.8cmFlak18/36です。
▼まずは金属製の専用収納ケースで、オリーブグリーン?に塗られており、実寸法は250mm×170mm×115mmです。

▼ケース上部には運搬用の厚手のコントン製持ち手(ハンドル)が付いています。

▼フタのヒンジはシンプルな形状で、ケース自体はプレス加工されているため、角が丸くなっています。

▼中央の金具はフタを留めるクランプでドイツ軍の機材にはお馴染みのものです。両側の金具は固定用のベルトを通すためのものです。

▼クランプを外し、フタが半開きな状態です。

▼フタを開けた状態です。照準器とゴム製の接眼目当てが別々に収納されています。

▼照準器を外した状態で、照準器がぴったり納まるように木製の枠が付けられ、接触する部分には保護のためにフェルトが付けられています。 

▼照準器本体で、模型塗装における塗り分けの参考になると思います。

▼照準器名、製造会社名などが刻まれています。

▼倍率4倍、視野10度の対物レンズで、目標物に向けられます。

▼対物レンズの反対側にあるのがプリズムの角度を調節するためのダイヤルです。

▼メインの方位角を設定するためのダイヤルです。

▼方位角の微調整を行うダイヤルです。

▼接眼レンズ(アイピース)部分です。

▼ゴム製の接眼目当てを装着した状態です。さすがにこの目当ては経年劣化と変色が見られます。

▼参考までにマニュアルの写真

 この照準器は商品なので、どなたでも購入することもできますので、興味のある方はシカゴレジメンタルスのHPをご確認ください。(2015.1.1掲載)

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